あの日の我が家の二つの物語
あれから半年。忘れないために。
1.レシート
あの日、ウチのカミさんは風邪気味(のちにインフルエンザと判明)で小学校をやすんだ下の娘を連れ、数日前に届いた通販の代金を支払いに近くのコンビニに。代金を支払い、車に二人で乗り込んだ直後・・・。
「こら!Mちゃん、揺らすんじゃない!!」。娘がはしゃいで車を揺らしたものと勘違いしたそうです。娘の「え、私じゃないよ」 の言葉にふと今出てきたコンビニを見ると、店の棚が揺れ、人が店から飛び出してきたのを目撃。地震による揺れと理解したそうです。
あわてて帰宅すると、電気がすべて落ちた我が家。しばらくして集団下校してきた上の娘が帰宅。電気のいらない灯油ストーブで暖をとり、手回しラジオでニュースを聞いていたそうです。
後日、そのとき店で支払をしたときのレシートを見るとまさに地震発生時刻。
2.”お守りの500円玉”
世帯を持つと、自分の自由に使えるお金はお小遣いということに。毎週土曜日に貰うため、金曜日は一番手持が無い状態に。
その日も手持はすっからかん。昼食は給与天引きなので心配無いとして、問題はお茶。止むを得ずカミさんにお願いしてお茶代として500円借りて出社。
そしてあの時間、地震発生。幸い会社のある地域は停電しなかったものの、JRは全面ストップ。会社に雪隠詰めに。自宅とも連絡が取れず、夜に。のどの渇きを覚えて自販機に向かい、いざ飲み物を買おうとすると財布の中には朝の500円玉が1枚。「もし自宅で何かあったら・・・」と思うと使うことが出来ませんでした。
幸い真夜中に無事帰宅・家族と合流できたのですが、その500円玉は使うことができず、今も私の財布の中にいます。
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コメント
私は以前も書きましたが、新宿におりました。私のビルは10階建、事務所は8F死ぬかと思う揺れ
揺れが収まり外を見ると、共震から高層ビルがノッソノッソと揺れていて、しばらくすると車内で首都圏鉄道全面運転見合わせの
情報、家にもなかなか連絡付かず、なんとか連絡するとみんな無事とのこと奇跡的に停電も無く。
そこからは定時退社後ひたすら山手通りから中山道を通り、4時間で歩いて自宅へ
家が何ともないことを確認して家族の顔を見たとたん安堵から眠気が襲い
あくる朝まで眠り続けました
投稿: 中浦和のパパ | 2011.09.12 20:02
コメントありがとうございます。
中浦和のパパ様
あれから半年。表面上は平静に戻りつつあるように見えますが、復旧・復興はまだまだ。忙しさにかまけて忘れそうになるのですが、絶対忘れちゃだめだ、と思いこの記事を載せました。
投稿: 英太郎 | 2011.09.12 22:34